年金の受け取り方(3)定額年金とは
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年金保険の受取額は、保険のプラン内容によって、色々変わる事になる。
まずよく知られているのが、定額年金というやつだ。
定額年金とは、最初に契約した時に、将来受け取る年金額がおおよそ確定する年金だ。
契約時に「予定利率」というモノが示され、これによって保険の受取額が大きく左右されることになる。
1990年代後半時分の定額年金は、バブルの後遺症で予定利率が低く設定されていたので、受取額はやや損になっている。
また定額年金は、インフレがひどい場合、紙切れ同然になってしまう。
計算はしやすいが、あくまでも名目で、実質価値はインフレでさがる。
終身保険や養老保険などの貯蓄型生命保険は満期時ないしは支払い終了時に、定額年金へ切り替える事が出来る事が多い。
年金の受け取り方(4)変額年金・投資型年金とは?
定額年金に対し、変額年金と呼ばれる年金もある。
投資型年金などとも呼ばれる。
定額年金は、インフレなどがあると、損になる事がある。
つまりかけたお金の価値に対し、受け取るお金の実質価値が大きく減るという事だ。
何十年後に受け取るワケだから、先の事は分からないのでそう言う事が起こる。
なので、インフレにも強いタイプの年金として、1990年代に現れた個人年金保険が、変額年金だ。
変額年金は、投資信託の仕組みを取り入れたもので、簡単に言うと投資の利益を年金として受け取るということだ。
なので実は、元本の保証はない。
元本が保証されるのは、年金の支払い開始前に被保険者が死亡した場合のみ保証される事が多い。
預金などでは対処不能なインフレに強いというふれこみだが、2008年の金融崩壊で、どうも不安な年金保険だ。
日本の場合は、退職金をドサッと保険会社に預けて、それを運用して利益を出して年金支払いに充てるという感じで、一時金を一括して納めて運用するタイプの商品が多いそうだ。
年金支払開始後は、定額支払いになる事が多い。